盲亀福願の明け暮れ

鯖空間が第二の家

5/13 抗うつ剤は、現実逃避のアイテム

5/13

5月も半ばだというのに、肌寒いので今日は大好きな緑色のパーカーに裏地の着いたクリーム色のコートを着て精神科に向かった。日差しは強いけれど、日傘はさしたくなかった。変にスッキリして、冷めている頭に少しでも太陽の光を当てれば、健康になれる気がした。

いままで現実から目を逸らしたくて薬を沢山飲んでいた。だけど、最近は部活とか、ゼミとか、所属できて存在を認めてくれる人がたくさん増えた。後からメンタルが崩れて幻滅されるのが嫌だったから、何気ない会話の中で抗うつ剤を服薬していることや、副作用でボーっとすることがあると出来る限り明るく、何でもないように伝えると、みんな真剣に聞いてくれて、その後も普通に接してくれた。ゼミの先生も、いつも気にかけて下さって決して腫れもの扱いをしない。

ようやく落ち着ける居場所が出来て、毎日幸せで、段々自分を受け入れてくれた人たちと普通の状態で過ごしていきたいと思った。いままで現実を直視することが辛すぎて、割と薬漬けな日々を送っていた。シラフで居るのはしんどいから、出来るだけボーっとしていようという計画だった。

3週間前あたりから減薬を始めて、1週間前から頭にかかっていた霧がスッと消えていく感覚がした。今は抗うつ剤を服薬する前のように頭が動いている。本当に有り得ないくらいスッキリしていて何でもできる。次のプレゼンのアイディアも面白いくらい湧き上がってきた。

勿論、減薬は副作用がある。頭が働いている分、今まで強制的に考えないようにしていた問題が気になるようになった。突発的な希死念慮が襲って来るけれど、薬を飲み出す前はずっと希死念慮と共存しながら生きてきたのだから、そんなもんだと思いながら過ごしていきたい。

 

以下、本日の診察内容 →は主治医の返答

「最近減薬し始めたんです。いままで就寝前に、マイスリーベンザリン2錠、ヒルナミンルーランを飲んでいたんですけど、ピルカッターで割ったりして半分にしてます」→「うーん、減薬するなら眠剤を減らすことをおすすめする。とくにベンザリンは長時間作用だからね~」

「GW開けたあたりから、突然ストーカー被害を受けていた時期の記憶がゴッソリ無くなりました。凄い嫌だったなぁ、って感覚はあるし過去の日記を見返すとこんなこともあったって思い出せるんですけど、手元に日記が無いと何があったのか分かりません。加害者の学生を見かけると、自分を守るために携帯用の催涙スプレーを手に持つんですが…。思い出せなくても、咄嗟に体は動くみたいです」→「…思い出せない?……解離入ったかな」

「夏から実習へ行くんですけど、現時点で診断書を書けるなら頂きたいです」→「パーソナリティー障害はコロコロ種類が変わるから、取り敢えず複雑性PTSDって書いとくね」

 

傷病名 複雑性PTSD

摘要 現状は上記にて通院加療を行っています。年齢も若いため今後の症状によっては診断名が変更になる場合もあります

 

「複雑性、って何かがんじがらめなイメージですね」→「PTSDは事故とか戦争とか一時的なものだけど、複雑性は長期的なものかな。過去の虐待経験とかね~。日本はなかなかPTSDの治療が浸透してなくてね。ハイジャックとか起きた後に、乗客が飛行機から降りるとアメリカなんかは、入り口の近くにカウンセリングルームを作ってすぐにメンタルケアできる状態になってるんだけど」

 

診断書って後日受け取りかと思っていたけれど、その場でコピーして渡された。

蛇みたいにグニャグニャしてる。