盲亀福願の明け暮れ

鯖空間が第二の家

1/14 濁るレモンサワー

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今週は冬休みが明けてからの始めての週だったので、イマイチ人との距離感が掴めなかった。あれ、休み前のわたしってどんな顔で、どんな声のトーンで先生やクラスメイトと話していたんだっけ。とにかく、変な焦りがずっと頭の中に居座っていた。

話が変わるけど、休み明け一日目には、大学の外で偶然ゼミの先生に遭遇した。
駅の窓口で電車の定期を更新していたら、横のカウンターにいるのが先生だった。

「あら、亀さん…?」
「先生!明けましておめでとうございます」
「亀さんはこのあと予定ありますか?よければ一緒にお茶しません?」
「是非!」

こんなやり取りをして、駅の中にあるバーに連れていかれた。
先生はお酒を飲んで、わたしはまだ未成年だから珈琲を飲んだ。冬休みにしていたバイトの話や将来のこと、いろいろ話を聞いて頂いて、わたしも手元のコーヒーをストローでかき混ぜながら先生の話に耳を傾けた。

先生はよくいえば純粋、ストレートにいえば胡散臭い人で、スピリチュアルな話を好む。わたしの不思議体験を聞いてから、スピ系の話に拍車がかかるようになった。

良い方なんだけど、先生と話してから今日までずっと鬱が続いてて、死にたい死にたいと思ってしまうから、今年は出来るだけ距離を置きたいな。いくら先生がその場限りの励ましをしても、わたしは自分で自分のこと救えます。