盲亀福願の明け暮れ

鯖空間が第二の家

10/9 寝逃げの達人になりたい

10/9

眠い。眠すぎる。

毎年、寒い季節になると冬眠するかの如く眠る。とくに大学受験のときは酷かった。意識があるのが苦痛で、少しでも嫌なことが起きれば寝逃げに入っていた。日中ぶっ続けで眠り、夜の9時頃に外を徘徊する。

我が家は、高校生のころ門限が18時だった。周りにドン引かれるレベルで母親が過保護だったため、もちろん夜中にフラフラ出歩くことを反対された。束縛された生活に鬱憤が溜まっていたものの、鬱真っ只中の状態で喧嘩する気力もない。結局、「いま、一人にして貰わないと自殺しそう」と卑怯な手口を使い、雪の降りしきる夜道を何時間も歩き続けた。

現在は中途覚醒の不眠に悩むものの、希死念慮の続く日が少なくなっているので、この状態をキープ出来ますように。

 

今週の記録

この一週間、付きまといの男子学生から距離を置くために、友人の手を借りて学内を逃げ回っていた。まず、必修で授業が被ってしまう場合は、授業直前に教室へ入室する。このとき、相手が教室のどのあたりに居るのかをLINEで教えて貰い、ブッキングしないように周りを確認しながら移動。授業終了後は、話しかけられる前にダッシュで人の少ない自習室へ移る。

大学にはいくつか食堂があるのだけれど、余り混まない(遠い場所にあり、人の来ない)ところを使用したら、全く会わなかった。この行動が酷いと思われようが、差別だと思われようが、私は自分が一番可愛いので、これからも自分勝手に自己責任に行動するつもり。

 

話は変わるけど、履修している体育の授業の中で貴重な体験をした。まず、二人ペアを作る。次に目をアイマスクやタオルで塞ぎ、視界の遮断された状態で卓球台や障害物を避けて歩く。このとき「右に90度」「あ~、もうちょっと。…だいたい、45度左かな」と声の誘導を受けて進む。見慣れた体育館でも、目を塞げば方向感覚が無くなり、自分がどこに立っているのか分からなくなった。硬い卓球台にぶつからないかヒヤヒヤして、ずっと前のめりで手を突き出しながら歩行していた。

そんな中、心配になった女の子が居た。その学生は耳が聞こえないため、補聴器を付けている。目が見えない、音も少ししか聞こえない状態でどうするのだろう、と見ていると、先生が手を鳴らし、ダンッダンと地面を蹴り始めた。なるほど、振動で方向を伝えるのか。

書きながら、ヘレンケラーを思い出した。

『すみっコぐらし』の『やま』

コイツは富士山になりたいらしい