盲亀福願の明け暮れ

鯖空間が第二の家

4/16 トップバッターは飛ばしていこう

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大学2年生になったと言えど、新しい授業やゼミ内での自己紹介があったため、常に周囲に気を張っている1週間だった。ある授業では、先生から自己紹介のトップバッター宣告をされたので、嫌がらせでベラベラと喋りまくった。

コイツめっちゃ話すやん。と思われても全然OK。去年の体験だけど、みんな自己紹介で名前、出身校、よろしくお願いします。しか言わなかったため、自分の番になったときに、おもいっきし話してやった。初っ端から飛ばしすぎかと思ったけれど、そのおかげか私の次の人から名前と出身校以外も話すようになったので、周りのエンジンをかけることが出来て良かったのかもしれない。

みんな最初は探り探りで慎重なんだろうけど、私はインスタグラムをしていないから、その分、対面で自分を知って貰うしかない。慎重になっていたら、時間が経っても知り合いが出来ないから、いつだって個性を全開にしていく。

さっそく授業内で知り合った女の子と学校を歩いていると、向かいから去年ストーカーをしてきた学生が歩いて来て、私の真横を通り過ぎた。相手はぼーっとした顔でまっすぐ前を向きながら歩いていたので気づかれてはいないと思う。女子大生を追いかけまわしたのに、普通に授業に出て、普通に生活しているのが許せない、というより怖い。

相手が今、どのレベルで私への執着心を募らせているのかは本人ではないので分からないけれど、見かけたり、通り過ぎたりするだけでパニックを起こしそうになっている自分に驚いた。去年は相手ではなく、被害を受けた私の方が一部の授業をオンラインで受講する羽目になり、悔しさで学校に行きたくない日もあった。それでも、負けて堪るかと必死で勉強して高得点を取ってやった。

周囲の関係者は「あの子(ストーカー)の性格上、これからも変わることは無いと思うよ」と話す。最初はその言葉にモヤモヤしていたけど、もうそれでいい。相手は残りの大学生活を孤独で、周りから避けられながら過ごせばいい。というか、変わらないならずっと孤独だと思う。私はこの春から部活に入り、部活を統括する人事を任せて貰えることになった。相手を見返すには、忘れるためには、オンラインの講義を泣きながら乗り切ったときのように、がむしゃらに大学生活を謳歌すること。

トラウマで病んだ結果、薬を過剰に摂取した日もあった。昨日だって、突然息が出来なくなって頓服を飲んでいた。ストーカー被害の根源は自分にあるのでは、と日々自問自答しているけれど、心の安定している今なら自分は悪くなかったと思える。

というか、悪くなかったと思わせてほしい。