盲亀福願の明け暮れ

鯖空間が第二の家

6/14 大学でリスカして大迷惑をかけた

6/14

今朝また意識が後ろに移動したような、体を動かしている感覚が無くなって、後ろにある意識を戻すために前後に体を揺らしていたら椅子から転げ落ちてしまった。かなり大きな音を立てたから、隣の部屋に居る母親がどうしたのかと聞いてきた。

落ちるときに左の太ももをベッドの角に打ち付けてしまって痛い。本当に痛いときって呼吸ができなくなるのだけど、あまりにも大きな衝撃で息が吸えなくなった。おかしいと思いながらも学校へ行くが、体と意識が分裂した感覚は治らない。

1限を受けている途中で、無性にリストカットがしたくなった。去年の10月に腕を切ってから二度とやらないためにカッターは全て処分したが、それならばと手持ちのハサミを持って教室を後にする。

人気のない教室で腕の関節あたりをシュッと切ってみるが、小さなハサミではみみず腫れになる程度でただひっかいただけに見える。意識が体に戻らない感覚が怖くて、刺激を与えれば覚醒すると思った私は早足で大学の横にあるコンビニへ向かった。

文具コーナーに駆け寄ってカッターを見る。大きいのと小さいの、どちらにしようか。今までリストカットは小さなカッターを使っていたから小さい方を購入しよう。コンビニの商品は1つ1つが高いから408円もした。

コンビニから出たら大学内にある多目的トイレに入り、ほんのちょっと刺激を与えるだけ、目立たない程度にと新品のカッターを腕に走らせると、今まで我慢していた分止まらなくなった。切りすぎてトイレの床に血がポタポタと落ちる。なんとなく離れていた意識がスッと体に戻る感覚がした。そうすると冷静になり、涙が溢れ出てくる。

未だかつて無い出血量で、ハンカチでは抑えられなくなったので覚悟を決めて人を呼ぶことにした。保健室に電話をかけると、電話に出た先生は号泣して過呼吸を起こしている私をなだめてすぐにそっちへ向かうと電話を切った。

体感にして約2分、多目的トイレの扉を叩かれ外に出ると保健の先生以外に5,6人の先生が居た。すみません、普通になりたいんですけど、そんなことを泣きながら言ったと思う。すぐに腕をタオルで抑えた先生はうなずきながら私の言葉を聞いてくれた。

ヨロヨロ歩きながら保健室へ行き、椅子に通されたあと応急処置を受けた。傷が深いからと、腕の色が変色するくらい強く包帯を巻かれた。頓服を飲んだ数分後に、お世話になっている職員さんが様子を見に来てくださった。相談しに来てくれれば良かったのにと何度も言ってくれた。

大学生になって、沢山の人と毎日交流できるようになって、いまが人生の中で一番楽しい。この職員さんのように何かあったら相談してと声をかけてくれる人も沢山いる。だけど、私の問題は私の受け止め方が不自由なあまりにがんじがらめになっている。もうどこから相談したらいいのかすら分からない。

迷惑をかけた分、家族には責められたけど祖父だけは何も言ってこない。祖父も不器用だからどんな風に話せばいいのか分からないのだと思う。

明日は母と伯母が精神科についてくる。自分にとって精神科は家族も知人も踏み入れない神聖な落ち着ける場所なのに、そこに来られるのはもの凄く嫌だ。母親は私の飲んでいる薬について辞めさせてもらえるよう主治医に話したいらしい。その考え方が子どもを苦しめていることを分かっていない。薬を飲んでいるから正常に近づける。飲まなかったらきっと自傷だけじゃなくて自殺している。

大学はストレートで卒業したいから絶対に入院は避けたい。もちろん断薬も。

明日が怖い。